フリー動画編集ツール Avidemuxの使い方: 動画のカットと結合 2ページ
インストール
それではAvidemuxをインストールしよう。日本語ミラーサイトで「最新リリース情報」にある「avidemux (2.4.4)」をクリックすると、提供されているファイルの一覧が表示される。ソースコード(tarボール)のほか、Mac OS X用のバイナリ(GTK版とQt版)、Windows用のバイナリが用意されている。Windowsバイナリはインストーラ形式(avidemux_2.4.4_win32.exe)とZIP形式(avidemux_2.4.4_win32.zip)があるが、今回はZIP形式を使用した。
ダウンロードしたZIPファイルを展開してフォルダごと適当な場所に配置すればインストールは完了だ。フォルダの中にある以下の3つがAvidemuxの本体で、
- avidemux2_cli.exe
- avidemux2_gtk.exe
- avidemux2_qt4.exe
それぞれ、コマンドライン版、GTK版、Qt版となっている。GUIを持つGTK版とQt版のうち、GTK版は日本語Windowsで起動するとメニューなどが日本語で表示される(図1)。一方、Qt版は日本語リソースがないため英語表示になる(図2)。日本語で使いたい場合はGTK版を使うことになるが、GTK版のファイル選択ダイアログはちょっと癖があるので違和感を覚える方がおられるかもしれない。Qt版のファイル選択ダイアログはWindowsで一般的な形式なので、メニューが英語でもかまわないのであればQt版を使ってもよいだろう。本稿ではGTK版を利用するが、Qt版を利用する方はメニューの項目名などを適宜読み替えていただきたい。
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| 図1:GTK版のAvidemux | 図2:Qt版のAvidemux |
なお、今回はZIPからインストールしたが、インストーラ版を利用する場合は、インストールウィザードの途中で表示されるコンポーネントの選択画面(図3)で「Userinterfaces」→「GTK+」と「Additional languages」→「Japanese(GTK+ only)」をチェックしないと日本語対応のGTK版はインストールされないので注意されたい。
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| 図3:インストーラのコンポーネントの選択画面 |
不要部分のカット
それでは基本となるカット編集を行ってみよう。まずは、メニューの「ファイル」→「開く」を選択するか、主ツールバーの「開く」ボタンをクリックし、ファイル選択ダイアログから素材となる動画ファイルを開く。あるいはエクスプローラからファイルをドラッグ&ドロップしてもよい。
カット編集で不要部分を削除する場合は、まず、ウィンドウ下部のスライダーを不要部分の頭までドラッグして「A」ボタンをクリックし、続けて不要部分の末尾までスライダーを移動し、今度は「B」ボタンをクリックする(図4)。これで不要部分が選択できたので、メニューの「編集」→「削除」を選択する。
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| 図4:範囲選択用のコントロール |
「編集」メニューには「削除」のほかに「カット」「コピー」「ペースト」といったお馴染みの項目があり、これらを使ってシーンの前後の入れ替えなどが行える。ただし、テキストエディタや画像編集ツールのカット&ペーストとはちょっと勝手が異なる。シーンの前後の入れ替えを行う場合は、先ほどと同じ要領で移動させたい部分を選択し、まず「コピー」を実行してから、「カット」を実行、挿入したい部分に移動して「ペースト」を実行する必要がある。最初に「コピー」を実行しておかないと「ペースト」しても何も挿入されないのだ。
また、カット編集で注意すべき点としては、キーフレームの存在がある。キーフレームとは、映像が完全な状態で記録されているフレーム(コマ)のことで、キーフレームとキーフレームの間のフレームには、キーフレームからの差分情報が記録されている。そのため、参照すべきキーフレームが存在しないフレームがカット編集で生じると、そのフレームの映像は崩れてしまう。特に開始フレームがそのような状態になると正常なファイルは出力できない。そのため、素材の動画ファイルがキーフレームを使用する映像形式の場合は、キーフレーム単位でカット編集を行う必要がある。
キーフレームへの移動は「<<」/「>>」ボタンで行えるので、スライダーで大まかに当たりをつけて、これらのボタンでキーフレームに移動してから範囲選択するようにしよう。なお、映像ソースがキーフレーム方式ではない形式(MJPEGやHuffYUVなど)の場合は、任意のフレームでカット編集が行える。特に、HuffYUVは品質劣化のない可逆圧縮方式のコーデックなので、キーフレーム単位の編集で不都合がある場合はHuffYUVに変換してから、編集作業を行うとよいだろう。