Infobright、オープンソース・データウェアハウス最新版「Infobright 3.1」発表

 カナダInfobrightは4月20日(米国時間)、オープンソースのデータウェアハウスソフトウェアの最新版「Infobright 3.1」を発表した。SQLフレームワークを強化し、複雑なクエリ処理を10倍高速にするという。

 Infobrightは、2008年10月に自社データウェアハウス/分析技術をオープンソースとして公開したベンチャー企業。現在、無償版「Infobright Community Edition(ICE)」と有償版「Inforbright Enterprise Edition(IEE)」の2つのラインで展開している。

 最新版は、SQLフレームワークの強化と「Solaris 10」対応の2点を特徴とする。SQLフレームワークでは、100以上の新機能を追加し、同社の「Knowledge Grid」アーキテクチャ向けに最適化した。これにより、SQL機能に依存する複雑なクエリ処理を最大で10倍高速化可能という。Solaris 10はIEEのみで実現、大企業顧客のニーズに答えるという。

 Infobright 3.1は同日提供を開始した。ICEは、同社Webサイトよりダウンロードできる。

 同社はこの日、開発中の高可用性アーキテクチャ「Simplified Scalability」も発表した。PtoP技術を用いて大容量データ対応と同時ユーザー数を拡大するソリューションで、データ容量は100TB以上、同時ユーザーは100以上に対応可能という。プラグイン形式で追加できるシンプルさも特徴としている。Simplified Scalabilityは、2009年第4四半期に提供する予定という。

カナダInfobright
http://www.infobright.com

「Infobright Community Edition (ICE)」ダウンロード
http://www.infobright.org/Downloads/ICE/