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サーバOSとしても進化しつつある「PC-BSD 7.1」

2009年04月21日 12:20 大津真 1 2 3

 伝統的なBSD UNIXの流れを汲むオープンソースのディストリビューションとして、真っ先に名前が挙げられるのがFreeBSDであろう。FreeBSDはその安定性と信頼性により、サーバ用途としては確固たる地位を築いているが、エキスパート向けともいえる操作性からデスクトップ分野ではほとんど普及していない。今回紹介する PC-BSD は、そのFreeBSDをベースに、主にデスクトップOSとしての使いやすさを目指して開発されているディストリビューションである。最新版は、FreeBSD 7.2-PRERELEASEをベースとする「PC-BSD 7.1 Galileo Edition」だ(2009年4月10日リリース)。最近のバージョンでは、日本語環境も整いつつある。フリーのデスクトップOSの選択肢のひとつとして試用してみるとよいだろう。

 なお、PC-BSDプロジェクトは、2006年にエンタープライズサーバなどを提供する米iXsystems社によって買収されているが、その影響からか最近のPC-BSDはサーバ向け機能も強化されるようになっている。

強力なグラフィカルインストーラ

 インストールメディアは、CD、DVD、およびUSBメモリ用のイメージが利用可能だ。ソフトウェアをインターネット経由でインストールするサイズの小さなイメージも用意されている。なお、現時点はライブ版は用意されていない、USBメモリもあくまでもリユース可能なインストールメディアとしてのみ使用できる。

 できの良いGUIインストーラによりインストールは驚くほど簡単だ(図1)。最低限入力する必要があるのは、インストール・タイプの選択、インストール先、および、タイムゾーンとアカウント情報程度だ。ネットワークはDHCPにより自動設定される。

pcbsd1_thumb.png
図1:PC-BSDのGUIインストーラ

 インストール・タイプとしては「サーバ版」と「デスクトップ版」が選択可能(図2)。とはいうものの、どちらを選んでもインストールされるソフトウェアはほぼ同じだ。違いといえば、サーバ版は初期状態でコンソールログインとなる(ただしX.OrgやKDEはイントールされる)こと、デスクトップ版でWineが追加インストールされること、デスクトップ版の場合にはファイアーウォールにより全てのポートが閉じられているのに対して、サーバ版はSSHのポートのみが開かれた状態になることくらいだ。ちなみに、デスクトップで利用するユーザー向けに、NVIDIAのビデオドライバーやFlash Player 9といったプロプライエタリのソフトウェアも同梱されている。

pcbsd2_thumb.png
図2:インストール・タイプとインストール方法の選択

 Windowsがインストール済みのマシンにインストールする場合、デュアルブート環境が自動設定され、FreeBSDのブートローダによりどちらを起動するかを選択できるようになる。ただし、既存のパーティションを縮小する機能はないため、あらかじめParted Magicなどを使用して空きパーティションを用意しておく必要がある。

最終更新:2009年06月21日 17:07