グラフィックス周りが改善された「OpenOffice.org 3.1」がリリース

 オープンソースのオフィスソフトウェアを開発するOpenOffice.orgは5月7日、最新版「OpenOffice.org 3.1」を公開した。グラフィックス向けのアンチエイリアス機能、ファイルロック強化などが特徴となる。

 全体の新機能としては、アンチエイリアス機能の導入、ドラッグの改善、ファイルロック強化などがある。アンチエイリアスにより、チャートをはじめとしたグラフィックが鮮明に表示可能となり、パーツを重ねて図形を作成するグラフィックジオメトリも改善された。ドラッグでは、オブジェクトをドラッグする際に影が表示されるため、ドラッグの精度と操作性が改善するという。

 ファイルロックは、同じドキュメントを複数ユーザーが利用する際に誤操作(違った上書きなど)を回避するための機能。最新版では、OSのロック機能に依存するのではなく、アプリケーション自体にロックメカニズムを組み込んだ。

 このほか、「Writer」「Calc」など個別のアプリケーションでも新機能が加わっている。たとえば、Writerでは、ハイライトやコメント機能が強化されており、Calcでは、ダブルクリックによるシート名変更、ズームスライダとステータスバーの導入、ソートの改善などが強化点となる。また、「Base」では、マクロとスクリプトをBaseドキュメント(OBD)に保存可能となった。

 OpenOffice.org 3.1はWindows、Linux、Mac OS X、Solarisに対応、同団体のWebサイトよりダウンロードできる。

OpenOffice.org
http://www.openoffice.org