「CDex」の使い方:オーディオCDをMP3に変換する

 CDexは音楽CDからオーディオファイルを抜き出すCDリッピングツールです。音楽CDをWAVE形式ファイルとしてコピーできるほか、同時にMP3やAACといった形式に変換することもできます。

図 音楽CDリッピング&エンコードツール「CDex」
図 音楽CDリッピング&エンコードツール「CDex」

 CDexは音楽CDのリッピング機能に加え、CDDBなどのデータベースを利用してアルバム名やアーティスト名、曲名などを自動的に取得する機能や、MP3やAAC、WMA、FLACといった形式へのエンコード機能も備えています。

 動作環境はWindows XP、VistaなどのWindows系OSです。また、デフォルトのユーザーインターフェイスは英語ですが、日本語言語ファイルを導入することで日本語でも利用できます。

CDexのインストールと日本語化

 CDexはSouceForge.JP上のミラーサイト「CDExプロジェクト」からダウンロードできます。Windows NT/2000/XP/Vistaで利用する場合は「cdex_(バージョン番号)_enu.exe」が該当のインストーラになります。

 また、日本語言語ファイルはCDexのWebサイト上「Download」ページにあります。ページ内の「Language Support」以下、「Japanese」が日本語言語ファイルです。こちらをダウンロードして、CDexのインストールフォルダ(通常はC:\Program Files\CDex_170b2)以下にある「lang」フォルダにコピーします。

 続いてCDexを起動し、「Options」-「Language」-「japanese」を選択するとインターフェイスが日本語に切り替わります。なお、CDexの初回起動時には「wnaspi32.dll」が見つからない旨が表示されますが、Windows XP/Vista環境の場合は問題ありませんのでそのまま「はい」をクリックします。

CDexのインストールと日本語化
ダウンロードしたインストーラを実行する
ダウンロードしたインストーラを実行する
CDexについての説明文が表示されるので「Next」をクリック
CDexについての説明文が表示されるので「Next」をクリック
インストールするコンポーネントを選択する。通常は「CDex Full」(推奨)を選択して「Next」をクリック
インストールするコンポーネントを選択する。通常は「CDex Full」(推奨)を選択して「Next」をクリック
インストール先を指定する。問題がなければそのまま「Install」をクリックする
インストール先を指定する。問題がなければそのまま「Install」をクリックする
CDexのインストールが完了するとreadmeファイルを表示するかどうか尋ねられるが、「いいえ」をクリックする
CDexのインストールが完了するとreadmeファイルを表示するかどうか尋ねられるが、「いいえ」をクリックする
日本語言語ファイルはCDexのWebサイトにある
日本語言語ファイルはCDexのWebサイトにある
ダウンロードした「japanese.cdex.lang」ファイルをCDexのインストールフォルダにコピーする
ダウンロードした「japanese.cdex.lang」ファイルをCDexのインストールフォルダにコピーする
スタートメニューの「CDex」-「CDex」でCDexが起動する
スタートメニューの「CDex」-「CDex」でCDexが起動する
初回起動時はメッセージが表示されるが、Windows XP/Vista環境ではそのまま「はい」をクリックすれば問題ない
初回起動時はメッセージが表示されるが、Windows XP/Vista環境ではそのまま「はい」をクリックすれば問題ない
「Options」-「Language」-「japanese」を選択するとインターフェイスが日本語に切り替わる
「Options」-「Language」-「japanese」を選択するとインターフェイスが日本語に切り替わる

CDexの初期設定

 CDexの設定では、リッピングしたファイルの保存先やリッピングおよび変換後のファイル形式、エンコーダの選択と設定が行えます。ここであらかじめ変換後のファイル形式やCDDBへのアクセスに利用するメールアドレスを設定しておきます。

CDexの初期設定
設定画面は「オプション」-「設定」メニューで呼び出せる
設定画面は「オプション」-「設定」メニューで呼び出せる
「ファイル名」タブでファイル名や保存先の指定が可能
「ファイル名」タブでファイル名や保存先の指定が可能
「エンコーダ」タブでは変換後のファイル形式や音質などを指定できる
「エンコーダ」タブでは変換後のファイル形式や音質などを指定できる
「リモートCDDB」タブで、アルバム名やアーティスト名を取得するデータベース(CDDB)へのアクセスに必要なメールアドレスを設定しておく
「リモートCDDB」タブで、アルバム名やアーティスト名を取得するデータベース(CDDB)へのアクセスに必要なメールアドレスを設定しておく

音楽CDをリッピングしてMP3ファイルに変換する

 音楽CDをリッピングしてMP3ファイルに変換するには、音楽CDをPCのドライブにセットしてCDexを起動します。続いて「CDDB」-「リモートCDDBから読み込み」メニューをクリックすると、データベースからアルバム名やアーティスト名が取得され、自動的に設定されます。もしリモートCDDBからの取得に失敗した場合は、「Read from MusicBrainz」を試してみると良いでしょう。

 MP3に変換したいトラックを選択して、ウィンドウ右の「トラックからMPEGオーディオに変換します」ボタンをクリックするとリッピングとMP3への変換が行われます。

リッピングしてMP3ファイルに変換する
「CDDB」-「リモートCDDBから読み込み」メニューをクリックすると、データベースからアルバム名やアーティスト名が取得される
「CDDB」-「リモートCDDBから読み込み」メニューをクリックすると、データベースからアルバム名やアーティスト名が取得される
ウィンドウ右の上から2番目の「トラックからMPEGオーディオに変換します」ボタンをクリックするとリッピングおよび変換が開始される
ウィンドウ右の上から2番目の「トラックからMPEGオーディオに変換します」ボタンをクリックするとリッピングおよび変換が開始される
進捗状況が表示される
進捗状況が表示される
デフォルトでは「マイ ミュージック」以下の「MP3」フォルダ以下にリッピングおよび変換後のファイルが保存される
デフォルトでは「マイ ミュージック」以下の「MP3」フォルダ以下にリッピングおよび変換後のファイルが保存される

簡単に音楽CDをリッピングできる

 CDexは非常に簡単に音楽CDのリッピングが可能で、またファイル名や形式、保存フォルダなども自由にカスタマイズできます。特にMP3などの音楽ファイルを手動で管理したいユーザーにおすすめできるツールです。