PackageKitの強化
パッケージ管理ツールである「PackageKit」が強化され、フォントやマルティメディア・コーデックの自動インストール機能が搭載された。ただし、MP3などライセンス的に問題が発生する可能性があるコーデックはFedoraの公式リポジトリには用意さていないため、あらかじめRPM Fusionなどの非公式リポジトリを登録しておく必要がある。
たとえば、ファイルマネージャでMP3ファイルを再生しょうとすると、次のようなダイアログボックスが表示される。
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| 図9 MP3を再生しようとすると、別途プラグインが必要な旨が表示される |
ここで「Search」ボタンをクリックすると、登録されているリポジトリから必要なパッケージが検索されインストールが行える。
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| 図10 必要に応じてパッケージが検索され、インストールが行える |
Prestoによるアップデートの高速化
Fedora 11では、差分データを格納するRPMパッケージである「Delta RPM」、およびそのDelta RPMを取り扱うyumのプラグインであるPrestoが標準でサポートされた。Prestoにより、パッケージのアップデートに容量の小さな差分データを利用できるようになり、アップデータの転送量および転送時間の削減が期待できる。
インターネットのFedora 11のアップデート用リポジトリには、Presto用のdrpmディレクトリが用意され、その下にDelta RPMのパッケージ(拡張子は「.drpm」)が保存されている。
なお、Prestoはデフォルトでは無効になっているため、利用するには、次のようにして「yum-presto」パッケージをインストールする必要がある。
# yum install yum-presto
Prestoを有効にした状態で「yum update」コマンドなどを実行しシステムをアップデートすると、Prestoを利用した実際のダウンロード・サイズと、Prestoなしのダウンロード・サイズの比較レポートが表示さる。
# yum check-update # yum update Loaded plugins: presto, refresh-packagekit Setting up Update Process Resolving Dependencies : : ~中略~ : : Cleanup : libwmf-lite 154/154 Size of all updates downloaded from Presto-enabled repositories: 12M ←実際のダウンロード・サイズ Size of updates that would have been downloaded if Presto wasn't enabled: 132M ←Prestoなしのダウンロード・サイズ This is a savings of 91 percent Updated: : :
更新されるパッケージにもよるが、この例では通常のRPMを利用した場合には132Mバイトなのに対して、Delta RPMでは12Mバイトと大幅な削減となっている。
仮想化環境の強化
Fedoraの仮想化環境はかつて「Xen」が標準であったが、最近では「KVM+QEMU」に置き換わっている。Fedora 11では仮想マシンの管理を行う仮想マシンマネージャーが強化され、使い勝手が向上している。インテルのVTやAMDのAMD-Vといった仮想化技術をサポートしたCPUでゲストOSをインストールした場合、仮想環境は「KVM+QEMU」の組み合わせで実行され、そうでない場合には自動的にQEMUが使用される。また、仮想コンソールの解像度がFedora 10の800×600ピクセルから、1024×768ピクセルに向上した。
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| 図11 ゲストOSとしてFedora11を実行している例。仮想マシンマネージャーで仮想マシンの状態確認や操作が行える |
