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FlashGotとSothink: ライセンス違反の一事例

2009年06月29日 10:00 八田真行 1 2
最近起こったライセンス違反の事例を一つご紹介しよう。人気のあるFirefox用アドオンが、そのまま「パクられて」しまったのだ。

二つのFirefox用アドオン

ウェブブラウザFirefox用のアドオン(追加機能)で、FlashGotというものがある。NoScriptの作者として知られるGiorgio Maone氏の手によるもので、俗に「ダウンローダー」とか「ダウンロード・マネージャ」と呼ばれるものの一つだ。あるページに埋め込まれたリンクや(特にFlash Videoなどの)動画、画像の類を、外部のダウンロード支援ソフトウェアを利用して、ワンクリックで手軽かつ大量にダウンロードできるというもののようだ。私は利用していないが、最近幸か不幸かいろいろな意味で知名度を上げたNoScriptほどではないにしても、週に70万回近くダウンロードされるなど、それなりに人気のあるアドオンのようである。FlashGotはGNU GPLが適用されたフリーソフトウェアで、ソースコードも公開されている。

さて、やはりFirefox用のアドオンで、Sothinkというものがある。「Sothink Web Video Downloader for Firefox」という正式名称からも明らかなように、これもダウンローダーで、YouTubeなどのウェブページからSWFやFLVなどを手軽にダウンロードできる。SourceTec Softwareなる企業が開発しているらしい。住所は書いていないが、連絡先電話の国番号が86であることから考えると、中国の企業のようである。これはプロプライエタリ・ソフトウェアで、ソースコードは公開されていない。

ここまでの話の流れですでにお察しの方もいるだろう、実のところ、SothinkはFlashGotのコードの一部を流用していたのである。FlashGot作者のMaone氏が調べたところ、Sothinkの当時の最新版であるバージョン5.2の配布物中には「flashgot」や「maone」といった文字列が多く存在した。というか、そもそもSothink 5.2は、主要コンポーネントとしてFlashGotの旧バージョン1.1.8を、もちろんソースコードを出すことはおろかクレジットすることもなく、ファイル名と一部の内容だけ変えてほとんどそのまま取り込んだデッドコピーだったのである。

最終更新:2009年08月29日 17:07