ユーザーがどのようなWebサイトを閲覧しているのかを調査・追跡する方法として、「トラッキングCookie」がある。このトラッキングCookieを遮断するFirefox拡張が、今回紹介する「Targeted Advertising Cookie Opt-Out」(TACO)拡張である。
トラッキングCookieはターゲッティング広告などと呼ばれる広告でよく使われており、さまざまなWebサイトに広告を配信する広告サーバーとWebブラウザのCookieを組み合わせることで、ユーザーがどのような広告やWebサイトを表示したのかという情報を収集するものだ。
トラッキングCookieの仕組みは、下記の用になっている。
- ターゲッティング広告に参加するWebサイトがターゲッティング広告サーバーから配信される広告をWebサイトに表示するよう設定する
- ユーザーがターゲッティング広告に参加するWebサイトにアクセスすると、ターゲッティング広告が表示されると同時に、ユーザー毎に固有のIDを持つCookie(トラッキングCookie)を受け取る
- ターゲッティング広告に参加するWebサイトに2回目以降アクセスした場合は、ターゲッティング広告を表示する際に受け取ったトラッキングCookieが広告サーバーに送信される
- 広告サーバーはトラッキングCookieのIDを確認し、どのWebサイトのターゲッティング広告を表示したのかという情報をIDに紐付ける
トラッキング広告を利用することで、よりユーザーの興味に応じた広告を配信できる可能性があるが、これをPCアクセス履歴が監視されているように感じて不快に感じる人もいるだろう。その場合、Cookieを遮断するか、適切にCookieを拒否したり削除することでアクセス履歴の収集をブロックできる。
しかし、トラッキングCookieだけを1つ1つ削除するのは面倒であるし、Firefoxのオプション設定から「すべてのCookieを削除」した場合、ログイン情報やサイト設定などを保持するCookieなど、有用なCookieも一緒に消えてしまう。
トラッキング広告を行っている広告事業者によっては、「追跡を行わない」ということを指定することも可能だ。たとえばGoogleの場合、「広告とプライバシー」ページが用意されていて、ここで「オプトアウト」ボタンをクリックすることで、Googleが利用しているDoubleClick Cookieから逃れることができる(図1、2)。DoubleClick Cookieとは、ダブルクリック社が提供するトラッキングCookieの一種である。オプトアウトを行うと、IDとして「OPT_OUT」が割り当てられたトラッキングCookieがWebブラウザに保存され、以後トラッキングが行われないようになる。
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| 図1 Googleの場合、「広告とプライバシー」ページでトラッキングCookieによる追跡をブロックできる |
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| 図2 トラッキングCookieを無効化するアドオンも用意されているが、これはGoogleのDoubleClick Cookieにしか対応しない |
ただし、あくまでもこれは、トラッキングCookieを拒否するだけであり、ポップアップ広告などの広告を拒否するわけではないので、広告自体は表示される。また、Cookieを削除するなどの動作をした場合、再度オプトアウトを行う必要が出てしまう。さらに、この設定でオプトアウトが行えるのはDoubleClick Cookieだけで、トラッキングCookieは遮断できない。
