Mozilla、ついに「Firefox 3.5」正式版をリリース

 Mozillaは6月30日(米国時間)、Webブラウザ「Firefox 3.5」正式版をリリースした。Windows、Mac OS X、Linuxに対応、MozillaのWebサイトよりダウンロードできる。Firefox史上最速で、セキュリティ機能なども盛り込んだメジャーアップデートとなる。

 Firefox 3.5はMozillaのオープンソースWebブラウザで、当初バージョン3.1(開発コード名「Shiretoko」)として開発が進められていたが、スコープが拡大したことを受け、途中で番号が3.5に変更されたという経緯を持つ。

 最新版では、性能やセキュリティなどで大きな強化が図られた。JavaScriptエンジン「TraceMonkey」を搭載、JSON(JavaScript Object Notation)をネイティブでサポート、JavaScript向けマルチスレッド処理機能「Web Worket Thread」もサポートした。レイアウトエンジン「Gecko 1.9.1」を改良、“Speculative Parsing(推論的パーシング)”によりコンテンツを高速にレンダリングできるという。これらの改善により、Firefox史上最速を実現するという。セキュリティでは、プライベートモード「Private Browsing」を搭載した。

 標準対応では、HTML 5の<video>と<audio>の両エレメントをサポート、Ogg TheoraとVorbisの両方式のファイルを再生できる。World Wide Web Consortium(W3C)のGeolocation APIに対応、位置情報を通知してブラウジングする「Location Aware Browsing」が可能。

 最新版は70言語に対応、MozillaのWebサイトよりダウンロードできる。

Mozilla Foundation
http://www.mozilla.org/

「Firefox 3.5」ダウンロード
http://www.firefox.com/