米Microsoft、「Hyper-V」LinuxドライバをカーネルコミュニティにGPLv2で提供

 米Microsoftは7月20日(米国時間)、Linuxデバイスドライバのソースコード約20000行をLinuxカーネルコミュニティ向けに公開することを発表した。同社がLinuxコミュニティに向けてコードを提供するのは初めてとなり、「重要なマイルストーン」としている。

 コードは3種類のLinuxデバイスドライバを含むもので、このコードを利用することで「Windows Server 2008 Hyper-V」または「Windows Server 2008 R2 Hyper-V」上でゲストOSとして動くLinux OSが直接ハイパーバイザーとやりとりできるようになる。これによりLinux仮想マシンをHyper-V上で動作させる場合でもWindows仮想マシンと同様の最適化が得られ、性能を改善できるという。

 ソースコードは、Linuxカーネルコミュニティと顧客の両方に向けて公開したもので、Microsoftで相互運用性を担当するTom Hanrahan氏は、1)Linuxコミュニティに向けたコード提供は初であること、2)GPLv2の下で公開することの両方で「重要なマイルストーン」と述べている。

米Microsoft
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