オープンソース:急成長のJavaScriptなど動的言語が人気

 米Black Duck Softwareは8月12日(米国時間)、オープンソースプロジェクトで利用される開発言語に関するデータを公開した。増加率最大となったJavaScriptを筆頭に、全体としてスクリプト言語が増加し、Cなどの静的言語は減少、というトレンドが浮き彫りになった。

 この調査は、Black Duckのオープンソースプロジェクト情報データベース「Knowledge Base」を利用し、過去1年間に利用された言語のコード数を調べたもの。

 プロジェクトのすべてのコードを対象とした場合、最多はCで比率は40.91%、次いでC++(14.02%)、Java(10.95%)、Shell(8.96%)、JavaScript(5.55%)となった。過去1年間に追加されたコードのみを対象にした場合、それぞれの比率は40.34%、13.43%、10.29%、7.05%、7.6%となった。

 前年同期比と比較すると、JavaScriptが2.1ポイント増加した以外、上位4言語はすべてマイナスとなった。JavaScript以外に前年同期比増となった言語は、PHP(全体6位、0.3ポイント増)、SQL(全体9位、1.1ポイント増)、C#(全体10位、0.1ポイント増)、Ruby(全体13位、0.2ポイント増)。

 Black Duckは傾向として、JavaScriptがこの12か月にリリースしたプロジェクトの36%で利用されるなど、動的言語人気のトレンドを指摘している。静的プログラム言語全体では、利用が前年同期からマイナス1.8ポイントとなったのに対し、動的言語は2.4ポイント増加したという。だがCは、コード行数10億台を唯一上回るなどゆるぎない地位を保っており、C、C++、Java、Shell、JavaScriptのトップ5で全体の80%を占めたとしている。

米Black Duck Software
http://www.blackducksoftware.com/