米Red Hat、柔軟性が特徴の「JBoss Enterprise Application Platform」最新版

 米Red Hatは9月1日(米国時間)、オープンソースのJavaEEサーバーを中核としたアプリケーションプラットフォームの最新版「JBoss Enterprise Application Platform 5.0」を発表した。多様なプログラミングモデルに対応する柔軟性を特徴とする。

 JBoss Enterprise Application Platformは、Java EE 5に完全準拠したアプリケーションサーバーで、Red Hatのクラウド技術の一部となる。アプリケーションサーバー「JBoss Application Server」、O/Rマッパー「JBoss Hibernate」、Webアプリ開発フレームワーク「JBoss Seam」、クラスタリング「JBoss Cache」、「JBoss Web Services」などのコンポーネントで構成される。

 最新版では、Red Hatが先に発表したオープン戦略「JBoss Open Choice」の下に、開発者に選択肢を提供する。独自モジュラー化技術「Microcontainer」により、メッセージング、セキュリティ、キャッシュなどのサービスをコアのアプリケーションサーバーから分離できる。

 プログラミングモデルでは、POJO、OSGi、「Spring Framework」「Google Web Toolkit」などに対応した。Java EE 5に加え、「Java EE Web Profile」コンセプトなど次期版Java EE 6にも一部対応するという。「Amazon EC2」でも提供、オンプレミス、社内および社外のクラウドでも実装できるという。開発ツールはEclipseベースのIDE「JBoss Developer Studio」を利用できる。

 全体の性能を強化し、可用性や拡張性を改善した。「JBoss Operations Network(ON)」の軽量版を搭載し、アプリケーションの設定やアプリケーションサーバーの運用を管理できる。

 Red Hatは同日、最新のパートナープログラム「Red Hat Catalyst Program」も発表している。

米Red Hat
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