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パワーアップした超コンパクトサーバー、OpenBlockS 600 ハードウェアレビュー

2009年09月28日 00:01 松島浩道 1 2 3
OpenBlockS 600

 超小型ながら「サーバークオリティ」のLinuxボックスとして知られる、ぷらっとホームの「OpenBlockS」にこのたび新モデルが登場した。文庫本サイズという小型の筐体はそのままに、PowerPC 405EX/600MHzの採用やギガビットイーサネット×2への対応などにより、基本性能が大幅に強化されている。

 ここ数年、Linuxサーバーの価格は大きく下がっており、低予算でも十分なスペックのサーバーが入手できるようになってきた。しかし、価格は安くなったとはいえ、そのサイズや騒音、消費電力など、サーバーの導入に向けたハードルはまだまだ高い。たとえばラックスペースや電源が不足気味のデータセンターや小規模オフィスなど、サーバーが必要なのに設置しにくいといったケースはよく見られる。

 このような環境で有用なのが、ぷらっとホームの超小型Linuxサーバー「OpenBlockS」シリーズである。OpenBlockSは手のひらサイズのコンパクトサーバーというコンセプトのもとに開発された超小型サーバーで、主に業務向けを想定した堅牢性や拡張性、柔軟性を持つことで評価されている製品だ。大手通信業者でVPNサーバーやネットワーク運用ツールとして導入されているほか、そのほかの企業でもクライアントやサーバー機器の管理・監視といった用途に利用されている(OpenBlockSシリーズの導入事例)。

 そして2009年9月、このOpenBlockSの新モデル「OpenBlockS 600」が登場した(写真1)。初代OpenBlockSから数えて8代目のモデルとなる。

写真1 OpenBlockSの新モデル「OpenBlockS 600」
写真1 OpenBlockSの新モデル「OpenBlockS 600」

コンパクトな筐体はそのままに、性能は大幅に向上

 OpenBlockSシリーズの特徴の1つに、コンパクトかつ堅牢な筐体が挙げられる。OpenBlockS 600ではその特徴はそのままに、CPUの強化やメインメモリの増強、ギガビットイーサネットへの対応など、大幅にスペックが向上している(表1、 写真2~3)。

表1 OpenBlockS 600のスペック
要素 スペック
筐体サイズ 81×31.8×133mm(W×H×D)
型番 OBS600/RAP
CPU AMCC PowerPC 405EX(600MHz)
メモリ 1GB(DDR2 SDRAM)
フラッシュメモリ 128MB(ユーザーエリア64MB)
ストレージ コンパクトフラッシュ(1GB、標準添付)
ネットワーク 1000BASE-T×2
搭載インターフェイス シリアルポート(RJ-45)×2(うち1つはコンソール用)、USB 2.0×3(うち1つは内部基板にピンヘッダとして用意)、JTAG(2×8ピンヘッダ)
電源 ACアダプタ(5V)
消費電力 約8W
価格(税込) 59,800円
写真2 OpenBlockS 600の本体サイズは3.5インチHDDを一回り小さくした位の大きさだ
写真2 OpenBlockS 600の本体サイズは3.5インチHDDを一回り小さくした位の大きさだ
写真3 高さは3.5インチHDDよりも若干大きい
写真3 高さは3.5インチHDDよりも若干大きい

 前モデルであるOpenBlockS 266と比較すると、CPUの動作クロックは2倍以上、メモリ容量は8倍となっている(表2)。これによって、前モデルでは性能的に難しかった用途への可能性が広がっている。

表2 前モデルであるOpenBlockS 266とOpenBlockS 600のスペック比較
要素 OpenBlockS 600 OpenBlockS 266
CPU PowerPC 405EX(600MHz) PowerPC 405GPr(266MHz)
メモリ 1GB 128MB
フラッシュメモリ 128MB 16MB
ネットワーク 1000BASE-T×2 100BASE-TX×2

 搭載するインターフェイスは前モデルと同様多岐に渡っており、前面にUSB 2.0ポート×2とコンソール接続用のシリアルポート、背面には1000BASE-T対応のイーサネットポートとシリアルポートが備えられている(写真4、5)。メイン基板上にはJTAGポートやUSB 2.0ポートも備えられている。

写真4 OpenBlockS 600が備えるインターフェイス(前面)
写真4 OpenBlockS 600が備えるインターフェイス(前面)
写真5 OpenBlockS 600が備えるインターフェイス(背面)
写真5 OpenBlockS 600が備えるインターフェイス(背面)

 シリアル接続用のコネクタにはイーサネットと同じRJ-45が使われており、PCなどとは付属のRJ-45-RS-232C変換コネクタで接続する(写真6、7)。

写真6 OpenBlockS 600の付属品。左からイーサネットケーブル(クロス)、イーサネットケーブル(ストレート)、RJ-45-RS-232C変換コネクタ、ACアダプタだ
写真6 OpenBlockS 600の付属品。左からイーサネットケーブル(クロス)、イーサネットケーブル(ストレート)、RJ-45-RS-232C変換コネクタ、ACアダプタだ
写真7 シリアルポートには付属のRJ-45‐RS-232C変換コネクタを使用してアクセスする
写真7 シリアルポートには付属のRJ-45‐RS-232C変換コネクタを使用してアクセスする

 このRJ-45-RS-232C変換コネクタの配線は図1のようになっており、前モデルのOpenBlockS 266やOpenMicroServerとは異なっている。以前のモデルを使っていたユーザーは注意していただきたい。

図1 OpenBlockS 600付属のRJ-45‐RS-232C変換コネクタの配線図
図1 OpenBlockS 600付属のRJ-45‐RS-232C変換コネクタの配線図
最終更新:2009年11月27日 17:07