FreeBSDのフォーク、「DragonFly BSD」の最新版が登場

 DragonFly BSDの開発チームは9月16日、最新版「DragonFly BSD 2.4」を公開した。初めて64ビットに対応、CD ISOイメージ、DVD ISOイメージ、USBディスクキーイメージの3種類を提供する。

 DragonFly BSDは2003年、「FreeBSD 4」系から分岐したプロジェクト。最新版は64ビットに対応、性能も改善されている。

 カーネルレベルでは、デバイスファイルシステムが静的な/devディレクトリから動的なデバイスファイルシステム「DEVFS」に変更された。ルートファイルシステムのマウント後、カーネルによりマウントされる。ATA、SATAなどのストレージ端末のシリアル番号をプローブし、/dev/serno/に記録するという。

 独自開発の大規模ストレージ用ファイルシステム「HAMMER」では、多数のバグを修正し性能を強化した。ユーザーランドでは、「DragonFly Mail Agent」を堅牢にし、信頼性を強化した。このほか、AHCI(Advanced Host Controller Interface)ドライバへのネイティブ対応、OpenSSH、OpenSSL、GCCで各最新版に対応など、多数の変更が加わっている。

DragonFly BSD
http://www.dragonflybsd.org/