「Moblin 2.0」ベータ版がリリース

 Moblinプロジェクトチームは9月23日、Linuxベースのネットブック/ネットトップ向けOS最新版「Moblin 2.0」ベータ版を公開した。ユーザーインターフェイスを改良、インターネットやメディアコンテンツを活用しやすくした。

 Moblinは米Intelが開始したLinuxベースのOS開発プロジェクト。「Intel Atom」を搭載したネットブックなどモバイル端末をターゲットとする。Intelは今年、Moblinプロジェクトを非営利団体のLinux Foundationに移管している。

 最新版では、ユーザーインターフェイスが大きな改善点となる。「Clutter」「DRI2」「KMS」などのオープンソースグラフィック技術を採用し、ネットブック/ネットトップ向けに最適化した。ユーザーはツールバーとパネルを経由してほとんどの機能にアクセス可能となり、使い勝手を改善するという。

 ユーザーは自分のホームスクリーン「Myzone」からカレンダー、タスク、最近使ったファイル、ソーシャルネットワークなどを選択できる。ソーシャルネットワークでは、サービスをアグリゲーションし、自分のステータスや友人の活動を把握できる。Twitter、Last.fmに対応、今後対応するサービスを拡充する予定だ。ブラウザは、Mobline 2.0向けに最適化したMozillaを搭載、Flashプラグインも利用できる。

 メディアプレイヤーも強化、ズーム機能を利用して写真や画像、動画、オーディオのコレクションと選択を容易に行えるという。

 プロジェクトは今後、最終調整、バグ修正、性能強化にフォーカスし、毎週ベータビルドを配信するという。

 最新のベータはIntelベースの端末で動くが、Moblinプロジェクトでは「Acer AspireOne」「Asus EeePC 901」「Asus EeePC 1000H」「Dell Mini 9」「MSI Wind」「Lenovo S10」「Samsung NC10」「HP Mini 1010」「HP Mini 1120NR」などの機種で動作確認済みとしている。

Moblin.org
http://moblin.org/