ビジネス向けオープンソース団体のOSAとOW2が合体へ

 オープンソース団体のOW2 ConsortiumとOpen Solutions Alliance(OSA)は10月1日(フランス時間)、合体して1つの団体として活動する計画を発表した。開発者、ベンダー、ユーザー、コミュニティを代表する世界組織として、オープンソースソフトウェアの開発、啓蒙、支援活動を行っていくという。

 OW2 Consortiumは2007年、仏ObjectWeb Consortiumと中国Orientwareが結成した業界団体。オープンソースミドルウェアにフォーカスし、J2EEサーバー「JOnAS」などの技術プロジェクトを持つ。OSAは2007年に立ち上がった米国ベースの非営利団体。企業向けのオープンソースソフトウェアの推進を目的に、相互運用性を取り組み分野とする。相互運用のための標準「Common Customer View」やAPI策定を進めている。

 OW2はミドルウェアからアプリケーションにスコープを拡大しており、OSAとの組み合わせは技術的、地理的に補完関係になると見ている。オープンソースの採用はインフラから業務アプリケーションレベルに拡大しており、合体した組織は世界レベルで情報システムにおけるオープンソースの研究、開発、ディストリビューション、啓蒙などを支援していくという。

 合体後の組織名、本拠地などについては、詳細を発表していない。

OW2 Consortium
http://www.ow2.org/

Open Solutions Alliance
http://www.opensolutionsalliance.org/