インストール済みのFirefox拡張を一覧表示/出力できる「Extension List Dumper」

 Firefoxの便利なところは、拡張をインストールすることで、自分にとって使いやすい機能を追加することができることだ。これまでに紹介してきたものも含めて、膨大な量のアドオンが公開されており、「自分仕様」のFirefoxを構築することが可能となっている。今回紹介する「Extension List Dumper」は、インストールしている拡張のリストを表示・出力するFirefox拡張である。

 Firefoxでは、インストールする拡張によってはFirefoxの動作が重くなる可能性があったり、組み込む拡張によっては競合などの問題が発生することがある。膨大な量の拡張が開発・公開されているので、それらすべての競合などをチェックすることは難しい。もちろん作者も動作確認はしていると思われるが、それでも完璧ではない。

 もし問題が発生した場合、それを作者に報告したり、またブログ等で情報を発信することで、改善が行われたり、解決方法が寄せられる場合もある。そのようなときに便利なのが、Extension List Dumper拡張だ。

 Extension List Dumperを利用することで、インストールされているFirefox拡張の名称やバージョンといった情報を一覧表示できる(図1)。Extension List Dumperでこれらの情報を出力し、発生した問題とともに報告すれば、問題解決がしやすくなる。

図1 インストールされているFirefox拡張一覧を出力する「Extension List Dumper」拡張
図1 インストールされているFirefox拡張一覧を出力する「Extension List Dumper」拡張

インストールと使い方

 Extension List Dumperは、Firefoxのアドオンサイトからインストールできる。インストールが終わり、指示に従ってFirefoxを再起動すると、ほかのアドオンをインストールした時と同様に「アドオン」ダイアログが表示される。このアドオンダイアログ右下の「更新を確認」ボタン右横に「一覧を生成」というボタンが追加されているはずだ(図2)。このボタンをクリックすると、「Extension List Dumper」ダイアログが表示される(図3)。

図2 「アドオン」ダイアログの右下に、「一覧を生成」というボタンが追加される
図2 「アドオン」ダイアログの右下に、「一覧を生成」というボタンが追加される
図3 「一覧を生成」ボタンをクリックすると、「extension Liust Dumper」ダイアログが表示され、インストールされている拡張が一覧表示される
図3 「一覧を生成」ボタンをクリックすると、「extension Liust Dumper」ダイアログが表示され、インストールされている拡張が一覧表示される

 このダイアログでは、ダイアログ上部にインストールされている拡張一覧が、下部には表示する情報を選択するチェック項目が表示される。デフォルトでは「ソフトウェア情報」と「バージョン番号」にチェックが入っており、拡張名とバージョン番号がリスト表示される。このとき、無効になっている拡張ものに関しては、一覧のアドオン名の下に(無効)と表示される。一覧部分と「表示」の間にある「合計」には、組み込まれているアドオンの数が表示される。

 画面下部の「詳細を表示」や「URL」、「ID」、「動作バージョン」、「合計」、「日付」というチェック項目では、表示する情報のOn/Offを切り替えられる。そのほか、プルダウンメニューでは表示させる拡張の種類と、表示形式を選択できる。

 表示させる拡張の種類はデフォルトでは「全て」となっているが、プルダウンメニューから「有効な物」、「互換性の無い物」、「無効な物」を選べるようになっている。

 また、表示形式としては「テキスト」がデフォルトであるが、「HTML」や「CSV(;)」(「;」区切りテキスト)、「CSV(,)」、「BBCode」といった形式も選択できる(図4、5)。

図4 表示形式として「HTML」を選択した例。変更すると、即座にリストに反映される
図4 表示形式として「HTML」を選択した例。変更すると、即座にリストに反映される
図5 「CSV(,)」形式で表示させた例
図5 「CSV(,)」形式で表示させた例

 Extension List Dumperはこれだけで何かが便利になる、といった拡張ではないが、問題が発生した際や、Firefox拡張の開発者などには便利なツールだろう。もし導入しているFirefox拡張で問題が発生したら、こちらを使ってバグ報告を行ってみてはいかがだろうか。