米Yahoo!、「Hadoop」実装に次ぐクラウド技術「Traffic Server」を公開

 米Yahoo!は11月2日(米国時間)、クラウドサービス向けアプリケーションサーバー「Traffic Server」をオープンソースとして公開することを発表した。Apache Software Foundation(ASF)にコードを寄贈し、Apache Incubatorプロジェクトとして発足させる。

 Traffic Serverは、エッジサービス、オンラインストレージ、クラウドサービスなどで利用できるサーバー技術。2002年に買収したInktomiの技術を土台とした。

 キャッシュされたオンラインコンテンツへのアクセスを速度、信頼性、拡張性から改善でき、保存されたWebオブジェクトに対するリクエスト処理も高速化できるという。セッション管理、負荷分散、設定管理などの機能を持つ。低遅延と拡張性のあるフレームワークを持ち、プラグインアーキテクチャによりカスタマイズも容易という。

 Yahoo!社内で8年以上利用されており、毎秒30,000件以上の要求を処理し、データ伝送量は400テラバイトを実現しているという。

 Yahoo!は今年6月、オープンソースの分散処理プラットフォーム「Apache Hadoop」の自社実装を「Yahoo! Distribution of Hadoop」としてオープンソースプロジェクトにしている。

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