軽量Linuxディストリビューション「Tiny Core 2.6」リリース

 Tiny Core開発チームは11月26日、超軽量Linuxディストリビューションの最新版「Tiny Core 2.6」をリリースした。Linuxカーネル2.6をベースとし、ダイアログに変わる選択ユーティリティなど、いくつかの新機能が加わっている。

 Tiny Coreは容量を10MB以下におさえた超軽量のLinuxディストリビューション。Linuxカーネル、コンパクトなコマンドラインツール集「Busybox」やXサーバー「Tiny X」、GUIライブラリ「Fltk」などで構成され、ユーザーは必要に応じてオンラインレポジトリからアプリケーションをダウンロードして利用する。ダウンロードしたアプリケーションはRAMディスク上に展開され、ハードディスクにはインストールされない「Cloud/Internet」モードがデフォルトだが、ダウンロードしたアプリケーションをハードディスクに保存し、ブート後にRAMディスクにロードする「TCE/Install」や「TCE/Mount」といったモードや、一般的なLinuxと同様にハードディスクへアプリケーションをインストールする「Local/Install」といったモードも用意されている。

 最新版ではさまざまなシステム設定管理ツールがアップデートされているほか、ウィンドウマネージャ「Fast Light Window Manger(FLWM)」もアップデートされた。blkid、libuuid、libblkidといったツール/ライブラリ群も更新されている。

 なお、本バージョンではユーザーのホームディレクトリを暗号化する「Encrypted Home」がなくなった。そのほかziofとcramfsのサポートがなくなり、コンポーネントのファイルシステムはsuashFSで統一されている。そのため、最新版をインストールする前に、.tcz拡張をアップデートする必要がある。

 バージョン2.6は、Tiny CoreプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Tiny Core
http://www.tinycorelinux.com/