Ubuntuベースの「Linux Mint 8」が公開、多言語対応強化

 Linux Mint開発チームは11月28日、最新のディストリビューション「Linux Mint 8」(開発コード名「Helena」)をリリースした。非英語ユーザー向けの「Universal Edition」が加わったほか、OEMインストールにも対応するなど、今後の発展に向けたリリースとなった。

 Linux MintはUbuntuをベースにデザインの変更や独自の設定ツール群の追加などが行われてLinuxディストリビューション。優れたデザインと使いやすさを特徴とする。最新版は、「Ubuntu 9.10」(コード名「Karmic Koala」)、Linuxカーネル2.6.31、「Gnome 2.28」「Xorg 7.4」を土台とした。

 Linux Mint 8では新しいエディションとして「Universal Edition」が加わった。英語以外のユーザー向けにカスタマイズしたもので、ライブCDではなくライブDVDを利用する。日本語を含む多言語サポートが組み込まれているほか、特定の国・地域で配布に問題が発生する可能性があるコーデックやプロプライエタリソフトウェアが除去されている。

 また、新たにOEMインストールがサポートされたほか、ツール類のブランディングも削除され、他のディストリビューションがLinux Mintのツール群を利用することも容易になっている。

 機能面での改善点も多く、たとえばファイルアップロード機能「Upload Manager」では複数ファイルに対応し、ドラッグ&ドロップでアップロードするファイルを指定可能となった。ソフトウェア管理の「Software Manager」も一新、更新したいパッケージをユーザーが指定したり、複数のソフトウェアのインストール/削除が可能となった。使い勝手も強化、メニューボタンのカスタマイズが可能となり、全体的にグラフィックを改善した。

 Linux Mint 8は、Linux MintのWebサイトより各エディションを入手できる。

Linux Mint
http://www.linuxmint.com/

「Linux Mint 8」ダウンロード
http://www.linuxmint.com/download.php