デジタルスタジオ、自動アップグレードできるOSSのEC構築ソフトα版を公開

 デジタルスタジオ(本社:東京都港区)は2009年12月1日、自動アップグレード機能を搭載したオープンソースのECサイト構築ソフト「Live Commerce 0.1 α版」を同社のWebサイトで公開した。手間をかけず、安全にバージョンアップして、常に最新版を利用できるという。ライセンスはGPLv3。

 Live CommerceはPHP5およびZend Framework、MySQL5をベースとしたECサイト構築ソフト。カタログページの作成、在庫管理、注文管理、顧客管理など必要な設定や登録を全てWebベースで完結するCMSを提供する。標準で中国語(簡体字、繁体字)が利用でき、他の言語のローカライズにも対応。通貨も日本円、米ドル、人民元を標準でサポートした。

 自動アップグレード機能は、バージョンアップ時に発生する不具合やバグに対するユーザーの懸念を払拭するために用意。ブラウザからの簡単な操作で自動アップグレードして、ファイル転送やパッチ適用の作業を不要とした。

 本体の「コア」機能と、個別機能の「プラグイン」を分けてリリース。自動アップグレードはコア機能だけに適用して、プラグインやデザインテーマ機能は除外するため、ユーザー側でカスタマイズしたファイルに影響しないという。また、ユーザーはプラグインを個別にインストールして機能拡張できる。

 公開したα版はテスト・評価用のリリースで、同社は実運用中のECサイトには適用しないよう警告している。約2カ月の評価期間を経て、2010年1月中にECサイト運用に使えるβ版をリリースする予定。合わせて、携帯サイトやiPhoneサイト用プラグインなども公開するとしている。

Live Commerce
http://www.live-commerce.com/

デジタルスタジオ
http://www.ds-style.com/