米Wind River、商用版「Android」プラットフォームを発表

 組み込みソフトウェアベンダーの米WindRiverは12月7日(米国時間)、「Wind River Platform for Android」を発表、提供を開始した。米Googleのオープンソースのモバイル向けOS「Android」の商用プラットフォームで、「Android SDK」と完全互換性を提供する。

 Wind River Platform for AndroidはAndroidを米Texas Instrumentのモバイルプラットフォーム「OMAP 34X」や「OMAP 36X」向けに最適化し、サポートを付けた商用版。OMAP 3シリーズは、米MotorolaのAndroid搭載機「Droid」などで利用されている。

 Androidの最新のSDKに対応しており、「Android Compatibility Test Suite」に遵守した検証済みのプラットフォームを提供する。ユーザーインターフェイスとパーソナライズ機能により、起動画面、アイドル画面、終了画面で一貫したブランディングなどが可能となる。マスターリセット、音楽プレイヤー、性能/電源管理など、フレームワークやアプリケーションを拡張したほか、米Adobe Systemsの「Flash」、米PacketVideoの「OpenCORE」などのサードパーティアプリケーションも事前統合した。オープンソースに関連したリスクを軽減し、コアとなる差別化機能の開発にフォーカスできるという。

米Wind River
http://www.windriver.com/