Mozilla、「Thunderbird 3.0」正式版を公開

 Mozillaは2009年12月8日、最新版の電子メールクライアントソフト「Thunderbird 3.0」正式版を公開した。Gecko 1.9.1.5プラットフォームを基盤に、パフォーマンスを高め、安定性とWeb互換性を向上させた。大規模な再設計でソースコードを簡素化し、持続可能性も高めている。

 メッセージのタブ表示に対応。終了時に開いているタブの状態を記憶し、次回起動時に復元できる。また、複数アカウントの受信トレイなどをまとめて表示する「スマートフォルダ」、複数メッセージの要約が見られる「メッセージ要約ビュー」、機能拡張・テーマ・プラグインなどを簡単にインストールする「アドオンマネージャ」などの機能を搭載。ユーザー体験を向上させた。

 検索機能では、高度な絞り込みツールによって、差出人、タグ、添付ファイル、メーリングリストなどの条件で検索結果を絞り込める。さらに、アドレス帳をもととする自動補完機能を持った検索ボックス「グローバル検索バー」を追加した。

 このほか、Gmailの言語が英語以外に設定されていてもフォルダを正しく認識できるようGmail統合を改良。メッセージの読み込み時間を短縮し、オフライン時の操作性を向上させた。

 動作環境は、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7、Mac OS X 10.4/10.5/10.6、Linuxカーネル2.2.14(glibc 2.3.2、gtk+2.0、XFree86-3.3.6、fontconfig(xft)、libstdc++5が最低限必要)。

Thunderbird
http://mozilla.jp/thunderbird/