XBMCベースのオープンソースメディアセンター「Boxee」ベータ版発表、STBも登場へ

 米Boxeeは12月7日、オープンソースのメディアセンターソフトウェア「Boxee」のベータ版を発表した。Windows、Mac OS X、Apple TV、Linux(Ubuntu)に対応する。台湾D-LinkがTV接続用の専用STB「Boxee Box」を提供する予定だ。

 Boxeeは米Microsoftの「Xbox」メディアプレイヤープロジェクトから生まれたオープンソースソフト「Xbox Media Center(XBMC)」を土台としたソーシャルTV/メディアプレイヤー。一部を除き、GPL v2で公開されている。

 PCやネット対応HDTV上で映画、TV、音楽のほか、Netflix、Pandra、Last.fm、Flickrなどのストリーミングメディアコンテンツを視聴できる上、FacebookやTwitterを利用した共有などソーシャル要素を加えた。これまでクローズドアルファとして運用してきた。

 ベータ版はホーム画面にはじまり、全体のデザインを一新、使いやすさを改善した。閲覧中の画面上に主要な機能をアイコンベースで重ねて表示する「グローバルメニュー」を導入、プログラムのアクセスや切り替えを容易にした。映画とTVメニューでは、インターネットとローカルの両方のコンテンツを表示可能となったほか、アプリケーション画面や共有画面も強化されている。Windows版は、グラフィックライブラリを「OpenGL」から「DirectX」に変更、より高速に動作するという。

 ベータ版は2010年1月前半にリリース予定。現在、ベータ版テスターを受付中だ。

 同社は同日、STBパートナーとしてD-Linkが専用STBを開発することも発表した。D-LinkのBoxee Boxは2010年に発売となる計画だ。価格は約200ドル程度という。

米Boxee
http://www.boxee.tv/