米Spring、OSGiベースのJavaアプリサーバー最新版「dm Server 2.0」RC1版

 米SpringSource(米VMware傘下)は12月18日、Javaアプリケーションサーバーの最新版「Spring dm Server 2.0」のリリース候補(RC)1版を公開した。先に公開された「Spring 3.0」を含むもので、シェルや管理コンソールが改善されている。

 dm ServerはJavaモジュールの実行や設定管理を行うフレームワークであるOSGiに対応したJavaアプリケーションサーバー。「SpringSource Dynamic Module Kernel」をベースとし、JavaアプリやSpringベースのアプリケーションを動かすことができる。モジュラー構成、柔軟性、信頼性を特徴とする。

 最新版は、シェルを一新し、インプロセスとリモート(SSH経由)の両方で利用できるようになった。管理コンソールを大幅に改善し、アーティファクトの実装と管理、ダンプ解析などの機能が加わっている。アーティファクトは管理コンソール経由でも実装できるほか、ピックアップディレクトリにコピーする「ホットディプロイ」も可能。プロビジョニングも改善されている。

 OSGi Web Container仕様向けTomcatベースのリファレンス実装を組み込むことで、WARファイルを依存性とともにWEB-INF/libで実装できる。Web Containerは、通常のTomcatのserver.xmlを利用して設定できる。OSGi 4.2のリファレンス実装である「Eclipse Equinox 3.5」も組み込んだ。

 SpringSourceによると、最新版は機能的には完成しており、正式版は2010年初めに公開する予定という。

米SpringSource
http://www.springsource.com/

「SpringSource dm Server 2.0」RC1ダウンロード
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