分散バージョン管理システムMercurial 1.4.3/TortoiseHg 0.9.3リリース

 2010年2月1日、分散型バージョン管理システム「Mercurial 1.4.3」およびそのWindows向けクライアント「TortoiseHg 0.9.3」がリリースされた。Mercurialはオープンソースのバージョン管理システムで、分散型アーキテクチャやスケーラビリティ、高速性などが特徴。

 Mercurial 1.4.3はバグ修正を目的としたリリースで、「merge」や「status」、「diff」といったコマンドでのコピー検出が高速化されたほか、マージ機能やテンプレート処理に含まれていた問題が修正されている。また、ライセンスが従来のGPL v2からGPL v2+(GPL v2もしくはそれ以降)に変更された。

 TortoiseHg 0.9.3はGUIでMercurialを利用するためのクライアントで、Windows/Linux環境で利用できる。WindowsのエクスプローラやLinux/UNIXで動作するファイルマネージャ「Nautilus」との統合機能を備えており、これらからMercurialの各種機能を呼び出すことが可能となる。

 Mercurial 1.4.3およびTortoiseHg 0.9.3はMercurialのWebサイトからダウンロードできる。ソースコードのほか、有志によりWindowsやMac OS X、各種Linuxに対応したバイナリパッケージも提供されている。

Mercurial SCM
http://mercurial.selenic.com/

リリースノート
http://mercurial.selenic.com/wiki/WhatsNew