次期「Ubuntu 10.04」では音楽ストアも——「Ubuntu One Music Store」計画が明らかに

 次期Linuxディストリビューションのリリースが4月に迫った英Canonicalが、デジタル音楽ストア「Ubuntu One Music Store」を開始する計画を明らかにしている。DRMフリーの音楽ダウンロードサービスとなり、クラウドサービス「Ubuntu One」の一部として展開するようだ。

 Ubuntu OneのWikiや開発者ブログによると、Ubuntu One Music Storeは4月末にリリース予定の「Ubuntu 10.4」(Lucid)のリリースに合わせてベータオープンとなるようだ。標準音楽プレイヤーは「Rhythmbox」となるが、現在「Amarok」や「Banshee」といった他のプレイヤーを利用するユーザーでも利用できるようプラグインを開発中という。

 デジタル音楽サービスでは英7digitalと提携、DRMフリーで256kbpsの高音質で楽曲を入手できる。Canonicalによると、DRMフリーで提供する楽曲カタログの規模と提供地域などを考慮して7digitalを選んだとしている。購入した音楽は無制限にCD-ROMに焼くことができ、MP3に対応するあらゆるタイプのコンピュータのあらゆるソフトウェアで再生でき、「iPod」などのMP3プレイヤーに格納して持ち歩くこともできるという。Ogg VorbisやFLACなどのフォーマットについては、人気楽曲をこれらのフォーマットで購入することは現時点では不可能と説明している。

 音楽サービスの利用には、2GBまで無料のクラウドサービスUbuntu Oneアカウントが必要。各国の法律などの理由から全ての地域で全ての音楽が購入できるわけではないようで、当初、主要な楽曲を購入できる地域は米国、英国、ドイツとしている。

英Canonical
http://www.canonical.com/