Androidを組み込み向けに拡張したOS「Embedded Master」一般公開

 Open Embedded Software Foundation(OESF)は2010年3月10日、Androidを拡張した組み込みシステム向けOS「Embedded Master」を一般公開した。Androidのフレームワークを継承し、APIの互換性を保ちながら組み込みシステムに必要な各種の機能を搭載した。ソースコードは、プロジェクト共有・公開サイト「GitHub」からダウンロードできる。

 ベースになっているのはAndroid1.6で、ARMプロセッサに対応する。追加実装した機能は、IP電話の「IP Phone Extension」、Bluetooth(HID・SPP・OBEX機能など)、赤外線・Bluetoothリモコンでの操作、マウスやポインタ・カーソルへの対応、大画面向けのGUI作成APIなどの「User Interface Extension」。

 OESFは今後も、対応プロセッサの拡大や追加拡張機能の開発を進め、順次公開してゆく計画。また、Android2.1対応版も6月下旬に公開する予定。ライセンスは、可能な限りAndroidと同じApache 2.0を目指すが、モジュールによってはGPL/LGPLや商用ライセンスも含まれるとしている。

 OESFは、Androidの組み込みシステムへの普及・開発の促進団体で、2009年3月設立。現在の参加団体数は65団体を超える。

Embedded Master
http://www.oesf.jp/modules/developer/

ソースコードのダウンロード
http://github.com/OESF/Embedded-Master-ARM