マイクロソフト、「F#」など多数の新機能を備えたVisutal Studio 2010などをリリース。無償版も用意

 マイクロソフトは4月13日、Visutal Studio 2010 英語版の開発を完了し、MSDN Subscription会員向けに提供を開始すると発表した。日本語版については4月20日より順次提供される。

 Visual Studio 2010は各種コンパイラや統合開発環境(IDE)、開発関連ツール、テストツールなどを含むWindows向けの開発ツール・スイート。C/C++およびC#、Visual Basicに加え、新たに関数型言語「F#」に対応したほか、Windows 7やWindows Azure、Windows Server 2008 R2、Windows Phone 7といった同社の各種OSをサポート。マルチタッチ機能(Windows Touch)やリボンUIといった最新の機能を利用できる。

 Visual Studio 2010の有償版は、統合開発環境および各種開発ツールなど基本的な機能のみを備える「Professional」エディションと、UIテスト機能やデータベース開発支援機能、コード分析機能を利用できる「Premium」エディション、最上位版であり強力なデバッグ支援機能やUML 2.0互換のダイアグラム設計ツール、テスト用の仮想環境管理機能やテストマネージメント機能を含む「Ultimate」エディション、そしてテストおよびプロジェクトマネージメント機能に特化した「Test Professional」エディションという計4エディションがラインアップされる。

 今回新たに追加された言語であるF#は、Microsoft Researchが開発した関数型言語。オブジェクト指向プログラミングに対応し、強力な型推論機能を備えている点が特徴となる。F#は.NET Frameworkをサポートし、C#やVisual Basicなどと同様に.NET Frameworkのすべての機能にアクセスできるとのこと。

 また、Visual Studio 2010の発表とともに、.NET Framework 4やSilverlight 4も正式にリリースされた。

 Visual Studio 2010 日本語版の提供開始時期はMSDN Subscription会員向けが4月20日、企業向けのボリュームライセンスは5月1日。パッケージ製品については6月18日からの提供開始となる。また、無償版である「Visual Studio 2010 Express 日本語版」は4月27日より提供が開始される。

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

Microsoft Visual Studio
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