iPhone OS 4.0をサポート、「MonoTouch 3.0」プレビュー版登場

 Mono Projectは4月16日、C#および.NETでiPhoneアプリケーションを開発できる「MonoTouch 3.0.0」プレビュー版を公開した。米Appleが4月8日に公開したiPhone 4.0 OSに対応、マルチタスクなどの最新の機能を利用できるという。

 MonoTouchは.NET Frameworkのオープンソース実装「Mono」をベースとした開発環境。iPhone OSが提供する開発フレームワーク「Cocoa Touch」やObjective-Cの知識がなくてもネイティブのiPhoneアプリケーションを開発できる。今夏にリリースが予定されているiPhone OS 4.0に対応、開発にはiPhone 4.0 SDKが必須となる。

 iPhone 4.0の新機能であるマルチタスク、広告プラットフォーム「iAd」、ゲームプラットフォーム「Game Center」、ローカル通知、データ保護などのAPIをサポート。それ以外にも、iPhone 3.1系とiPhone 3.2系向け開発に利用できる新機能も加わっている。

 なお、AppleはiPhone 4.0 SDKの利用規約に使用するプログラム言語への制約を加えたため、Apple純正の開発ツール以外を用いたアプリケーション開発は制限される可能性があるが、これについてMono Projectは4月9日付けで声明文を発表、MonoTouchはMac OS Xでのみ動き、純正の開発ツールであるXcodeやiPhone SDKと密に連携すると説明しながら、「Appleのモチベーションが技術的なものであるなら、あるいはAppleのツールチェーンを利用させるという意図であれば、MonoTouchが(最新のiPhone)SDKの規約に準ずることは難しくないはずだ」と、楽観的な見解を記している。

米Novell
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Mono Project
http://mono-project.com/

Mono Touchプロジェクトページ
http://monotouch.net/