多数の新機能が追加された「Ruby on Rails 2.3.7」リリース

 Ruby on Rails開発者は5月24日、オープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails 2.3.7」をリリースした。前日にリリースしたバージョン2.3.6のバグを修正したもの。「Rails 3.0への大きな架け橋になる」としている。

 バージョン2.3.7は、2.3.6のバグ修正版となり、Rails 3からバックポートしたコードに含まれていたバグが修正されている。HTML自動エスケープ機構「rails_xss」プラグインを利用している場合は、2.3.7にアップグレードする必要がある。rails_xssはRails 2.3.6から公式プラグインとなったもので、Rails 3でも利用できることが保証されている。

 2009年11月にリリースしたバージョン2.3.5からの変更点としては、「Rack」がバージョン1.1.0にアップデートされたほか、「label」ヘルパーがローカライズされた。Active Supportでは、「i18n」や「TZInfo」のアップデート、テスト機能での「assert_blank」や「assert_present」機能の追加などが行われた。マルチバイト文字列のベリファイやクリーニングも高速化されている。

 バージョン2.3.6では古い機能を非推奨(deprecated)とした。これらは、開発中のバージョン3.0で削除するとしている。

Ruby on Rails
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