Karesansuiプロジェクト、オープンソースの仮想化サーバー管理ツール「Karesansui 2.0」リリース

 Karesansuiプロジェクトは7月23日、オープンソースの仮想化サーバー管理ツール「Karesansui 2.0」をリリースした。ディスク管理のストレージプ―ルへの移行や、監視機能の強化などが特徴。

 Karesansuiは国内発のオープンソース(ライセンスはGPLおよびLGPL)の仮想化サーバー管理ツールで、これを使うことで一連の仮想化サーバーの管理をWebインターフェイスから行えるようになる。対応しているハイパーバイザーはXenおよびKVM。

 バージョン2.0ではディスク管理をすべてストレージプ―ルに移行、抽象化されたストレージにHDDやネットワーク接続のiSCSI機器などを割り当てられるようになった。また監視機能も強化されており、CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク、ロードアベレージを監視し、異常を検知した場合にメールで通知したり、任意のスクリプトを異常時または異常時からの復帰時などに実行するさせることができる。ロードアベレージやネットワークなど各種リソースは、グラフレポートによって確認できるようになっている。

 そのほか、ログ閲覧、物理NICのbonding(冗長化)設定、Karesansuiで利用しているサービスの起動・停止、ゲストのインポート/エクスポートがWebインターフェイスから操作できるようになっている。

 プロジェクトのロードマップによるとさらなる拡張が予定されており、バージョン2.xの段階でKickstartの対応やライブマイグレーション、ゲストの内部管理に対応していくとし、バージョン3.0の段階ではアクセス権限やネットワークの視覚化に対応していくとしている。

Karesansuiオフィシャルサイト
http://karesansui-project.info/

リリースノート
http://sourceforge.jp/projects/karesansui/releases/48382/note

SourceForge.JPプロジェクトページ
http://sourceforge.jp/projects/karesansui/