CouchDB 1.0にデータ消失のバグ、ホットフィックスを配布

 ドキュメント志向データベースであり、「NoSQL」などと呼ばれる非SQLデータベースの代表格である「Apache Couch DB 1.0」に、データ消失につながるバグが発見されたという。開発チームが警告している。

 Couch DBはErlangで記述されたドキュメント志向データべースシステム。非営利団体Apache Software Foundationで開発が進んでいる。初の正式版は7月14日にリリースされた。

 開発チームは8月7日と8日にバグを発見、ホットフィックスを開発した。発見されたバグは「delayed_commits」の値をtrueにしている場合に発生するという(デフォルト設定はtrue)。問題は大きくないが、悪意あるコードが実行されるとデータベースへの書き込みがコミットされない、と報告している。ホットフィックスにより暫定的に対応でき、次期版の1.0.1で完全に対応するとしている。バージョン1.0.1は数日中に公開を予定しているという。

 このバグが関係するのは1.0.0のみで、それより前のバージョンは影響を受けないという。

 ホットフィックスをはじめ、詳細情報はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache CouchDB
http://couchdb.apache.org/