Linux Foundation、オープンソースライセンス遵守を支援する「Open Compliance Program」を発表

 Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは8月10日(米国時間)、オープンソースソフトウェアのライセンス遵守を支援する「Open Compliance Program」を発表した。ツール、トレーニング、コンサル、ライセンス情報報告フォーマットなどを含む包括的なプログラムとなる。

 Open Compliance Programは、企業や団体がオープンソースライセンスに遵守するのを支援するもの。トレーニング・教育、ツール、セルフチェックリスト、SPDX標準・ワークグループ、コンプライアンスディレクトリと警告システム、コミュニティの6つの要素を持つ。

 ツールでは依存性チェッカー、BOM(Bill of Material)チェッカーなどを提供、商用ベンダーが提供するスキャンツールの補完を目指す。SPDXは、ソフトのライセンス情報を共有できるようLinux Foundationが開発したレポート標準およびワークグループ。複数のサプライヤからパーツを集める消費者家電メーカーには特に重要な要素としている。

 コンプライアンスディレクトリは、Linuxやオープンソースソフトを商用で利用する企業のオープンソースコンプライアンス担当者の名簿。必要な人物とのコンタクトやコミュニケーションが容易にとれるもので、これも今日の製品開発にあたって重要という。

 Open Compliance Programローンチの背景について、Linux Foundationではモバイルや消費者家電でのオープンソース利用が増加しており、中立で非商用のコンプライアンスプログラムへの需要が高くなっていると説明している。

 同イニシアティブには、米Adobe Systems、米Hewlett-Packard、米IBM、米Google、NEC、フィンランドNokia、Open Invention Networkなど、30以上の企業や団体が賛同を寄せている。

Linux Foundation
http://linux-foundation.org/