1,000円を切る低価格で登場、「さくらのVPS」をチェック――サーバー構築編 2ページ
VPSを起動する
初期設定の説明を行う前に、VPSの起動や再起動、停止方法についても述べておこう。VPSの起動は、さくらインターネットの「VPSコントロールパネル」から行える。申し込みの際に送られてくるメール内にVPSコントロールパネルのURL(https://secure.sakura.ad.jp/vpscontrol/)が記載されているので、こちらにアクセスしてログインしよう。なお、ログインに必要なVPSのIPアドレスおよび初期パスワードなども、同じメールに記載されている。
VPSコントロールパネルにログイン後、まずは画面右上の「パスワード変更」をクリックし、VPSコントロールパネルのログインパスワードを変更しておこう(図1)。
「VPSホーム」画面の「仮想サーバ操作」内にある「起動」ボタンをクリックすると、VPSが起動する(図2)。
起動後、「リモートコンソール」をクリックしてEnterキーを押すとコンソールに接続され、起動メッセージが確認できる(図3)。
なお、起動時にカーネルパニックが発生してOSが立ち上がらない、といった場合、「OS再インストール」からOSを再インストールして復旧させることが可能だ。VPS内のデータも含めて環境がリセットされるため「最後の手段」ではあるが、問題が発生してどうにも対応できない、といった場合に活用できる。
初期設定と作業用ユーザーの作成
VPSの初回利用時には必ず行っておくべき基本的な設定がある。rootパスワードの変更や作業用ユーザーの作成、SSHの設定などだ。まずはこれら初期設定について説明しておこう。
初回ログインとrootパスワード設定
OSのブートが完了するとログインプロンプトが表示されるので、まずはrootでのログインを行う(図4、 リスト1)。ログインに必要なVPSのIPアドレスおよび初期パスワードは、申し込みの際に送られてくるメール内に記載されている。
リスト1 初回ログインとパスワード変更
CentOS release 5.5 (Final) Kernel 2.6.18-194.8.1.el5 on an x86_64 www****u.sakura.ne.jp login: root Password: ←メールに記載されたパスワードを入力 Last login: Thu Sep 9 19:23:41 from ******** SAKURA Internet [Virtual Private Server SERVICE] [root@www****u ‾]#ログイン後は、すぐにpasswdコマンドでパスワードを変更しておこう。
# passwd Changing password for user root. New UNIX password: ←rootパスワードを入力 Retype new UNIX password: ←確認のため同じパスワードを再度入力 passwd: all authentication tokens updated successfully.
パスワードを変更したらコンソールからログアウトし、続いてSSH経由でログインする。
# exit
SSHでのログイン
SSHでのログインには、LinuxやFreeBSD、Mac OS XといったUNIX系OSの場合はSSHコマンドを、Windowsの場合はTera Termなどを利用する。Tera Termの使い方については『Windows用定番SSHクライアント「Tera Term」の使い方』で紹介しているので、そちらを参照してほしい。
さくらのVPSで提供されるVPS環境ではデフォルトでSSHが有効になっており、とくに設定を行うことなくrootユーザーでSSHログインが可能だ。SSHコマンドを利用する場合、次のように「ssh root@<VPSのIPアドレス>」でログインできる。
$ ssh root@<サーバーのIPアドレス> root@***.***.***.***'s password: ←パスワードを入力 SAKURA Internet [Virtual Private Server SERVICE] [root@www****u ‾]#
Tera Termを利用する場合は「ホスト」にVPSのIPアドレスを指定し、次の「SSH認証」画面で「ユーザ名」として「root」、「パスフレーズ」に設定したパスワードを入力すれば良い(図5)。