音声や動画のレコーディングを可能にするFirefoxアドオン「Rainbow」、Mozilla Labsが発表

 Mozilla Labsは10月28日、音声と動画のレコーディングができるFirefoxアドオン「Rainbow」を発表、初期プロトタイプを公開した。動画/音声フォーマットにはTheoraおよびVorbisを利用、今後、WebM/VP8対応も予定しているという。

 RainbowはMozillaの実験的プロジェクト。同じくMozilla Labsプロジェクトであるアドオン機構「Jetpack」での音声録音機能構想を再度膨らませたものとなる。Web開発者はJavaScriptのコードを数行書くだけでローカルにある動画や音声のレコーディング機能にアクセスできるという。

 Raibowはオープンフォーマット(動画にはTheora、音声にはVorbis)でエンコードしたファイルをOggコンテナに生成、HTML5のFile APIを利用しDOM(Document Object Model)を使ってアクセスできる。このAPIを利用して、サーバーへのアップロードもできるという。

 同日公開したプレアルファ段階のプロトタイプは現在、Mac向けのFirefoxナイトリービルドに対応している。今後、対応プラットフォームをWindowsとLinuxにも拡大する計画で、フォーマットもOgg/Theoraの代わりにWebM/VP8が利用できるようにしていく。このほか、ビデオフィードのストリーミングへの対応、承認メカニズムの導入なども計画している。

Mozilla Labs
http://mozillalabs.com/

Rainbowのプロジェクトページ
http://mozillalabs.com/rainbow