新しいドライバやツールが加わったOpenBSD 4.8が登場

 OpenBSD開発チームは11月1日、BSDベースのUNIX OS「OpenBSD 4.8」をリリースした。CD-ROMベースでは28回目のアップデート(FTP経由では29回目)となり、「10年以上の間、デフォルトインストールでのリモートセキュリティホールは2箇所しか発見されていない」と安全性を強調している。

 新しいツールとしては、「Internet Key Exchange 2(IKE v2)」デーモンのikedとLDAPデーモンのldapdが加わった。実験段階にあるファイルシステムNTFSで内部ロッキングを修正、OpenBGPDやOpenOSPFDなどのルーティングデーモン、SCSIでもさまざまな改善が行われている。

 i386とamd64で、ほとんどのIntel/ATIグラフィックチップでACPIベースのサスペンドとレジュームが可能となった。ただし、NVIDIAグラフィックチップのサポートは完全ではないとのこと。

 ドライバでは新たに、Sony ACPIコントロールなど6種類が追加され、Intel Core i3/i5のグラフィックチップ「Ironlake」など既存のハードウェアサポートにも強化が加わっている。一方、ssとuscannerは削除されている。

 最新版は、GNOME 2.30.2 、KDE 3.5.10、Xface 4.6.2、MySQL 5.1.48、PortgreSQL 8.4.4、PHP 5.2.13、Python 2.4.6/2.5.4/2.6.5、Ruby 1.8.6などをサポート、Mozilla 3.6.8/3.5.11、Thunderbird 3.1.1、OpenOffice.org 3.2.1などパッケージもアップグレードしている。

 OpenBSD 4.8はFTPサイトより無償でダウンロードできる。プロジェクトのWebサイトでは、CD-ROMの注文も受け付けている。

OpenBSD.org
http://www.openbsd.org/