OpenSUSEの最新パッケージをいち早く利用できる「openSUSE Tumbleweed」プロジェクト

 openSUSE開発者であり、Linuxカーネルメンテナとしても知られるGreg K-HことGreg Kroah-Hartman氏は11月30日、openSUSEプロジェクトのメーリングリストで「openSUSE Tumbleweed」プロジェクトを発表した。openSUSEの最新安定技術を利用できる「ローリング(定期的)アップデート版」で、次期版の「openSUSE 11.4」以降、本格的に取り組みたいとしている。

 openSUSE Tumbleweedは「最新パッケージの安定したバージョンを含むopenSUSEのレポジトリ」になるとのこと。Kroah-Hartman氏によると、これまでローリングアップデートの可能性や必要性について、さまざまな場で議論・検討されてきたという。

 openSUSEは「Factory」として開発中の最新機能を公開しているが、Factoryおよび「Factory-Tested」との違いについてGreg K-H氏は、Factoryで公開されている技術は最新すぎてうまく動かない可能性があるのに対し、Tumbleweedではちゃんと「動く」と思われる最新パッケージを入れる、と説明している。たとえば、リリース時期がopenSUSEのリリースタイミングと合わないGNOMEなどのプロジェクトにメリットがあるという。

 Tumbleweedに入れるパッケージの種類などについては、今後コミュニティから意見を募るようだ。

openSUSE
http://www.opensuse.org/