米Mentor、GNUツールベースのソフトウェア開発ツールベンダーCodeSourceryを買収

 半導体設計ツールの米Mentor Graphicsは12月2日(米国時間)、ソフトウェアツールベンダー米CodeSourceryの一部資産を買収したことを発表した。買収金額など詳細は公開していない。組み込み分野を強化が狙いという。

 CodeSourceryはGNUツールチェーンベースのソフトウェア開発環境を提供するベンダー。ハードウェアプラットフォームの性能を最大に活用できるのが特徴で、ソフトウェア開発者、OSベンダー、半導体企業、端末メーカーなどを顧客に持つ。

 Mentorが取得したのは、CおよびC++コンパイラ、Eclipse IDEなどを含む開発環境「Sourcery G++」、信号および画像処理アプリケーション向けのC++ツールキット「Sourcery VSIPL++」など。これらの技術は今後、Mentorの組み込みソリューション事業部「Mentor Embedded」の下で提供する。オープンソースソフトウェア開発チームは引き続き拡大していく方針という。

 Mentorは組み込み分野ではLinuxおよびAndroid向けの開発技術などを提供しており、2009年にEmbedded Alley Solutionsを買収するなど、この分野を強化している。

米Mentor Graphics
http://www.mentor.com/

米CodeSourcery
http://www.codesourcery.com/