米Oracleが「MySQL 5.5」GA版リリース、Webアプリ向けデータベースという位置付け

 米Oracleは12月15日(米国時間)、オープンソースのデータベースシステム「MySQL 5.5」を正式リリースした。Oracleの下での初の安定版リリースとなる。プロプライエタリのデータベースシステムを主力製品として持つOracleは、MySQLをWebアプリケーション向けとして位置付けていく戦略をとる。

 MySQLはOracleが2010年1月に買収したSun Microsystemsのデータベースシステム。最新版も、GPLの下で公開されており無償ダウンロードできる。

 MySQL 5.5ではデフォルトのストレージエンジンを「MyISAM」から「InnoDB」に変更、準同期レプリケーションの導入などにより性能、安定性、可用性を大きく改善したという。バージョン5.5のRC版とバージョン5.1とを比較したベンチマークテストでは、Linux環境において読み取り/書き込みの操作が最大3.6倍改善、読み取りのみの場合は2倍改善したという。Windows環境の場合は読み取り/書き込みが15倍、読み取りのみでも5倍改善したと報告している。

 このほかユーザビリティやカスタマイズも強化された。Solarisのサポートも改善し、DTraceの対応やSMPの改善などが加わっている。

米Oracle
http://www.oracle.com/

ダウンロード
http://dev.mysql.com/downloads/mysql/