学習管理システム「Canvas」、オープンソースソフトウェアとしてリリース

 学習管理システム(LMS)開発ベンチャーの米Instructureは2月1日(米国時間)、同社のLMS「Canvas」をオープンソースソフトウェアとして公開した。

 Instructureは2008年創業のベンチャー企業で、LMSの開発と提供を主事業とする。Canvasは同社が2010年に提供開始した主力製品となり、リッチコンテンツエディタ、カレンダー、オンラインテスト、グループ、レポート(成績)、宿題提出などの機能を利用して、eラーニングサービスを展開できる。

 この市場では米Blackboardが大きなシェアを持つが、Canvasではユーザビリティとアーキテクチャを差別化ポイントとしている。たとえば、Google DocsやGoogle Calendar、Facebook、Twitterといった外部のWebサービスとの連携が可能で、教師と生徒などユーザー間がスムーズにやりとりできるという。すでに26の教育機関が導入しており、100以上の機関が評価中と報告している。

 Canvasをオープンソース化する狙いについては、Canvasの導入を加速するだけでなく、革新的な機能の開発を促進しユーザーにより良いLMSを提供するためと説明している。なお、競合となるオープンソースLMSには「Moodle」などがある。

 ライセンスはAGPL v3。プロジェクトページよりコードを入手できる。

米Instructure
http://www.instructure.com/

Canvasプロジェクトページ
https://github.com/instructure/canvas-lms/wiki