LibreOffice 3.3.2リリース、活動資金として約9万ユーロも調達

 非営利団体のThe Document Foundationは3月22日、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 3.3.2」を公開した。同時に、前日までに目標額の2倍近くという約9万ユーロの寄付金が集まったことも報告した。

 LibreOfficeは、2010年9月にOpenOffice.orgからフォークしたプロジェクト。OpenOffice.orgの主要開発者らが結成したThe Document Foundationプロジェクトの下で開発が進めている。ライセンスはLGPL v3。openSUSE 11.4ですでに採用されているほか、英Canonicalも4月公開のUbuntu 11.04でOpenOfficeの代わりにLibreOfficeを採用することを発表している。

 最新版となる3.3.2は「マイクロリリース」とするバグ修正リリース。1月に公開されたバージョン3.3系の2回目のマイクロリリースとなり、翻訳やセキュリティ関連のバグが改善された。既存ユーザーは一度アンインストールするよう推奨している(3.2.2のRC2をインストールしている場合はダウンロードや再インストールは不要)。

 開発チームは同時に、The Document Foundationが進めている基金集め活動についても報告した。前日の21日に第1ラウンドをクローズ、目標5万ユーロの約2倍となる約9万ユーロが5週間で集まっているという。これらの基金はドイツでの団体組織登録を主な目的としたもので、余剰分はインフラコストやドメイン名登録や商標登録など活動に必要な費用、コミュニティ開発の費用にあてるとしている。

 最新版はWindows、Mac OS X、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。次期版はバージョン3.4となり、5月中旬に公開を予定している。

The Document Foundation
http://www.documentfoundation.org/

LibreOfficeダウンロード
http://www.libreoffice.org/