ASFがWebフレームワーク「Apache Sling 6」を公開、22ヶ月ぶりのリリース

 Apache Software Foundation(ASF)のApache Sling開発チームは4月18日、Webフレームワークの最新版「Apache Sling 6」を発表した。

 Apache Slingはコンテンツの保存先としてJavaコンテンツリポジトリ(JCR)を利用とするWebフレームワーク。Slingを利用することで、コンテンツを管理・アップデートできるRESTful APIを提供する。アプリケーションコンポーネントをOSGiバンドルやスクリプト、テンプレートといった形でコンテンツリポジトリ内に格納でき、OSGiのメリットを利用できるのも特徴となる。2009年6月、ASFのトップレベルプロジェクトに昇格している。

 最新版は、前バージョンから22ヶ月ぶりのリリースとなる。JSR 283として定義されているJCR APIに対応、ベースとなるコンテンツレポジトリには「Apache Jackrabbit」などが利用できる。Java Scripting API経由でさまざまなスクリプト言語からSlingにアクセス可能で、RESTfulなアプリケーション開発を支援できるという。Wiki、デジタル資産管理、Webコンテンツ管理などに適しているとされ、シンプルなアプリケーションの実装をさらに簡素化し、また複雑なアプリケーション用にはエンタープライス級のフレームワークを提供するとのこと。

 最新版はApache SlingのWebサイトより入手できる。スタンドアロンのJavaアプリケーション、WebコンテナにドロップするWebアプリケーション、Mavenのアーティファクト、ソースパッケージの4種類が提供されている。

Apache Software Foundation
http://www.apache.org/

Apache Slingプロジェクトページ
http://incubator.apache.org/