JDK 7をサポートした「NetBeans IDE 7.0」が登場

 米Oracleは4月20日(米国時間)、オープンソースの統合開発環境(IDE)「NetBeans IDE 7.0」正式版を発表した。7月にリリース予定の「Java Development Kit 7」(JDK 7)に対応、Java SE 7の最新機能を試すことができる。

 NetBeans IDEはJavaで実装されたマルチプラットフォーム対応の統合開発環境。モジュール方式を採用しており、Javaプラットフォーム(Java SE、Java EE、Java ME、JavaFX)やC/C++、PHP、Ajax、JavaScriptなどさまざまな言語でのソフトウェア開発に対応する。これまでRuby on Railsもサポートされていたが、最新版ではサポートがなくなっている。

 NetBeans IDE 7.0の最大の特徴はJDK 7のサポート。Java言語仕様の小さな変更を行なう「Project Coin」をサポートし、コード補完やヒント機能など、エディタも強化された。JDK 7は現在開発者プレビュー段階にあり、7月に正式リリースとなる。NetBeans IDEはJDK 7の正式版リリース後、バージョン7.1をリリースする予定だ。

 Java開発向けの機能としてはこのほかMaven 3サポート、JUnit4.8.2の統合、Javoadoc向けのリモートHTTP URL対応などが加わり、GridBagLayout向けビジュアルカスタマイザも改善した。CDI、RESTサービス、Java Persistence APIを改善、Bean Validationの新しいサポート、PrimeFacesなどJSFコンポーネントライブラリのサポートなども特徴となる。Web開発向けの機能としては、HTML5編集のサポートとJSONフォーマッターが加わった。PHP、C/C++向けの機能も強化されている。

 NetBeansプラットフォームでは、プロファイラ統合を強化し性能を改善するなどの変更が加わった。また、「Oracle WebLogic Server 11g」「Oracle Database」「GlassFish Server Open Source Edition 3.1」「Oracle GlassFish Server 3.1」など、Oracle製品との統合も強化されている。

 NetBeans IDE 7はWindows、Mac OS X、Linux、Oracle Solarisに対応、言語は日本語を含む5種類が用意されている。

米Oracle
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