さまざまなクラウドサービスを統一的に操作できるライブラリ「Apache Libcloud」、ASFのトップレベルプロジェクトに

 The Apache Software Foundation(ASF)は5月25日(米国時間)、さまざまなクラウドサービスに対応するクライアントライブラリインターフェイス「Apache Libcloud」をTop Level Project(TLP)にしたことを発表した。

 Libcloudはさまざまなクラウドプロバイダとのインターフェイスを提供する標準クライアントライブラリ。Pythonライブラリとして実装されており、各クラウドプロバイダAPIとのインターフェイスを提供する。これを用いることでAmazon EC2、Eucalyptus、OpenStack、IBM Cloud、RackSpace Cloud、GoGrid、vCloudなどを統一的な方法で操作できる。

 元々はクラウドサーバー管理技術を持つCloudkickが開発したもので、2009年11月にASFのIncubator Projectになった。最新版は同日公開されたバージョン0.5。

 発足当時はクラウドコンピューティング機能にフォーカスしていたが、その後、クラウドストレージ、ロードバランサーなどのサービスにもスコープを拡大している。コードを一度作成すれば、一つのAPIでどのクラウドでも実装でき、ベンダーロックインを回避できるとしている。

 当面はシンプル、クリーンなどの特徴を維持しつつ、主要なクラウドサービスすべてに対応することを目指すという。

The Apache Software Foundation(ASF)
http://www.apache.org/

Apache Libcloud
http://libcloud.apache.org/