コンパクトなJavaScriptフレームワーク「MooTools 1.4」が登場

 軽量なJavaScriptフレームワーク「MooTools」開発チームは9月10日、最新版「MooTools 1.4.0」を公開した。Moo Toolsはオブジェクト指向のJavaScriptフレームワークで、コンパクトなサイズや、必要なモジュールだけを選択してロードできる点が特徴。

 MooToolsは中核となる基本クラスの「Core」と拡張クラスを集めた「More」で構成されており、対応WebブラウザはSafari 3以上、Internet Explorer 6以上、Firefox 2以上、Opera 9以上、Chrome 4以上。MIT Licenseで公開されている。

 最新版は2010年10月にリリースされたバージョン1.3以来のアップデートとなる。現在MonoTools 2.0の開発が進められているが、1.4では2.0で追加される有用な機能の一部やバグフィックスなどが取り込まれているという。

 変更点としては、まずイベントデリゲーション機能がCoreに取り込まれ、Element型のメソッドとし提供されるようになった点がある。親要素にイベントリスナをアタッチして子要素をモニタリングできるようになり、DOMエレメントを多数含むインタラクティブなページなどで効率が改善するとしている。

 また、ECMAScript 5との互換性が強化され、スタンドアロンCSSセレクタパーサー「Slick」も1.1.6にアップグレードされている。

 バージョン1.4は、バージョン1.2および1.3と後方互換性がある。開発チームは現在、新機能など大きな変更はバージョン2.0で提供するべく作業を進めていることも報告している。

Moo Tools
http://mootools.net/

ダウンロード
http://mootools.net/download