Mozilla、メモリ効率を最大50%改善したというFirefox 7を公開

 Mozillaは9月27日、オープンソースのWebブラウザ最新版「Firefox 7」および「Firefox for Android」最新版をリリースした。Firefox 7ではメモリ使用量の効率化が行われ、メモリ消費量が削減されているという。

 Firefox 7は、Mozillaが今年春に導入した新しいリリースサイクル通り、8月中旬のFirefox 6の後約6週間での公開となった。

 特徴は、「MemShrink」プロジェクトによるメモリ使用の効率化。前バージョンと比べて20%〜30%、場合によっては50%の削減が可能という。起動時間やページ読み込み時間が短縮するほか、メモリリーク問題の修正によってメモリ不足でのクラッシュも減るとしている。特に長時間Firefoxを利用するユーザー、開いているタブ数が多いユーザー、テキストの多いページを開いている場合などでメリットを体感しやすいという。

 Windows向けでは、新グラフィックコンポーネント「Azure」を追加し、HTML5 Canvasのアニメーション処理を高速化した。同期機能「Firefox Sync」では、パスワードとブックマークの編集や追加など変更の際に同期を高速化するよう改善した。

 これらに加え、WebSocketをバージョン7から8にアップグレードし、Web Timingをサポートするなどの変更も加わっている。ユーザーはまた、性能に関するフィードバックデータを安全かつプライバシーに配慮した形で送信できるテレメトリーにオプトインできるようになった。

 Firefox 7はWindows、Mac、Linuxなどに対応、MozillaのWebサイトよりインストーラをダウンロードできる。

 Android向けのFirefox for Androidでは、開発者向け機能を拡充した。WebSocket APIの導入によりWebサーバーとの高速な通信が可能になり、IMやインタラクティブなゲームなどのアプリケーション構築を支援する。W3CのNavigation Timing API対応も加わった。

 Firefox for AndroidはAndroid Marketよりダウンロードできる。

Mozilla
http://www.mozilla.org/