米Basho、分散Key-Valueストア型データベースシステム「Riak 1.0」を発表

 米Basho Technologiesは9月27日(米国時間)、オープンソースの分散型データベースシステム「Riak 1.0」を発表した。今週中にも、同社Webサイトにて公開する予定だ。

 Riakは高可用性、拡張性などを特徴とするKey-Valueストア型データベースシステム。米Amazonが開発したKey-Valueストア「Dynamo」にヒントを得ており、データの保存と検索を安全かつ容易にする分散データベースネットワークプラットフォームとなる。主にErlangおよびCで実装されており、ErlangやPython、Java、PHP、Rubyなどさまざまな言語向けのドライバ、MapReduceエンジンやHTTP/JSONクエリ用インターフェースも用意されている。ライセンスはApache License 2.0。

 Riak 1.0では、セカンダリインデックス機能やデータ処理機構「Riak Pipe」、シンプルかつ効率のよいロギングフレームワーク「Lager」などが新たに導入されたほか、Riak向けに構築した検索エンジン「Riak Search」が統合された。管理機能も強化され、またデータベースのバックエンドとして米Googleが開発した「LevelDB」が新たにサポートされた。

 Bashoは、米Akamai Technologiesの技術者らが中心となり2008年に創業したベンチャー企業。同社によると、Riakはすでに100社以上が運用環境で導入しているという。Bashoでは「Riak Enterprise」として商用版の提供も進める。

米Basho Technologies
http://www.basho.com/