軽量Rubyフレームワーク「Sinatra 1.3」が登場

 9月30日、軽量Rubyフレームワーク「Sinatra 1.3」が公開された。SinatraはRubyで効率よくWebアプリケーションを作成するためのフレームワーク。互換性のある拡張機能を集めた「Sinatra-Contrib」プロジェクトも同時に発表された。

 Sinatra 1.3は、2011年3月にリリースされた1.2からのバージョンアップとなり、チャットシステムの実装などに利用できるストリーミングAPIを容易に作成できるメソッドが導入された。RubyにはRackをサポートしたさまざまなサーバーソフトウェアがあり、ThinやEbb、Rainbows!といった非同期型Webサーバー、シーケンシャル型のUnicorn、Passenger、Mongrelなどそれぞれ特徴が異なるが、これらの違いを気にせずに扱えるという。このほか、HTTP PATCHリクエストのサポート、Wikiマークアップ標準Creoleテンプレートのサポートなども加わっている。

 また、Ruby 1.8.6のサポートがなくなり、Rackについてはバージョン1.3以上をサポートする。Ruby on Rails 3.1より前のバージョンとは互換性がないため、旧バージョンを利用するユーザーにはSinatra 1.2を利用するよう助言している。同日、1.2系の最新版となる「Sinatra 1.2.7」も公開している。

 Sinatra-Contribは、Sinatra向けの拡張のうちよくつかわれるものを集めたもの。1.3以降、Sinatraの最新版リリース時には互換性のあるSinatra-Contribもリリースするという。

Sinatra
http://www.sinatrarb.com/

Sinatra-Contrib
http://www.sinatrarb.com/contrib