米Netflixがオープンソースポータルを開設、ZooKeeperライブラリを公開

 映画やドラマのレンタル/ストリーミングを事業とする米Netflixは11月29日、自社のオープンソース活動を集積したポータルの開設をを発表した。同ポータルでは、「Apache ZooKeeper」ライブラリの「Curator」プロジェクトが公開されている。

 ポータル内で最初に公開されたプロジェクトとなるCuratorは、Netflixが開発し、社内で利用しているZooKeeperライブラリ。ZooKeeprは分散アプリケーション向けの高性能コーディネーションサービスで、Javaで実装されたクライアントが提供されている。だがNetflixの開発者はこのクライアントについて、「正しく使用することが難しく、エラーが多い」など問題点をあげている。

 Curatorは、ZooKeeperにバンドルされている一部のクラスを置き換えるcurator-client、ZooKeeperの利用を簡素化するハイレベルAPI集であるcurator-framework、ZooKeeper向けの「レシピ集」であるのcurator-recipesで構成される。Curatorはレシピに注力しており、多くのユーザーが興味を持つような機能を提供するという。

 なお、バイナリはMaven Centralのリポジトリで公開されている。ライセンスはApache License 2.0。

 NetflixではCuratorのほか、「Apache Cassandra」クライアントの「Astyanaz」、Cassandra向け設定管理やバックアップリカバリーの「Priam」、Cassandraテストのための「Apache JMeter」プラグイン「CassJMeter」などのプロジェクトを公開する予定だ。

米Netflix
http://www.netflix.com/

NetflixのGitHubページ
https://github.com/netflix